フェラーリ・ローマのコンセプトは、“la nuova dolce vita”.
日本語に訳すと、“新しい『甘い生活』”という意味になります。
1960年に発表されたセンセーショナルな映画、『La dolce vita』は巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の代表作です。
ローマの上流階級やセレブリティの、耽美主義的なライフスタイルを描いたこの映画は、後の時代の人たちに憧憬の念を抱かせ続けています。
そんな、“la nuova dolce vita”であるフェラーリ・ローマの、プレスリリースには、「1950~60年代のローマを特徴づけるような、気ままで楽しい当時の生活スタイルを表現する」と記されています。
すらりと伸びたフロントセクションに、コンパクトにまとめられたテール。
エアベントや装飾は、可能な限り排除されています。
ラジエーターには、従来型のグリルすら無く、穴あけ加工のみ、という徹底したミニマリズムが貫かれています。
1962年に発表された、250シリーズの最終モデル、“250GT BERLINETTA LUSSO”に匹敵するようなシンプルで古典的なエレガンスを備えています。
一方で、中身は極めて先進的。「Hey Siri!」ならぬ「Ciao Ferarri」の声で起動できるボイスコマンドや、レベル1相当のアダプティブクルーズコントロールをはじめとした多くの先進機能が搭載されています。
動力性能は言うに及ばず。
620馬力の3.9リッターV型8気筒ツインターボに、8速DCTが奢られています。
普通のドライバーには御し難い程の動力性能ですが、ローマは極めて快適かつフレンドリーな運転フィール。
雨の日でも破綻する気配の無いコーナリング性能に、500年経ったローマの石畳の上を走っても不快感のない快適性を兼ね備えています。
最も華やかで優美なライフスタイルを想起させるクーペ「フェラーリ・ローマ」。
さらっと着こなすように、お乗りになってはいかがでしょうか。