“La Ferrari consegnerà sempre un’auto in meno rispetto a quanto richiesto dal mercato”
エンツォが日頃から周囲に語っていた言葉です。
フェラーリのブランド戦略の根幹を成している哲学でしょう。
常に一台少なく作る、フェラーリのブランド力には目を見張るものがあります。
2020年には、
「World’s Strongest Brand（世界で最も強力なブランド）」に2年連続で選ばれており、これはディズニー、アップル、ロレックス、エルメスなどの名立たるライバルを寄せ付けない偉業です。
フェラーリブランドを形作っているのは、冒頭で述べた“La Ferrari consegnerà sempre un’auto in meno rispetto a quanto richiesto dal mercato(顧客の数より1台少なく作る)”というビジネス哲学です。
F1などのレースで勝利することにしか興味が無かった、エンツォ・フェラーリ。
そんな彼が作った、フェラーリという会社もまた「速いレーシングカーを作る」、「強いレーシングチームの運営」という2つの目標を追及するための集団です。
通常のカーメーカーは、「クルマを売る」ことが存在意義でしょう。
しかし、フェラーリの存在意義は、「F1で勝ち続ける」こと。
フェラーリは他の会社と根本的に違うのです。
唯一無二のストーリーを持ち、レースに勝ち続けているフェラーリに憧れを抱くファンは日を追うごとに増えていきます。
フェラーリのスポーツカーが「全世界の憧れ」となって久しいですが、フェラーリの目標は「クルマを売ること」ではありません。
徒に生産台数を増やすことはしません。
「喉から手が出るほどフェラーリが欲しい、でも買えない。」「もっと高くてもいいから売ってくれ」 、そんなファンの数は、今後もずっと増えていくことでしょう。
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